ハチ張りさんの帽子問題
頭のハチが張っていて、好みのデザインの帽子を見つけても、なかなか良いサイズ感のものがありません。
ハンドメイダーの強み「ないものは作る」で購入した手作りキットですが、帽子のジャストサイズって本当に難しい。
編んではかぶり、編み進んではかぶって慎重に作ったはずなのに、ジャストサイズが過ぎたのか、なんとなくキツめの仕上がりに。
帽子の締め付け感は頭痛を招くので、もう一度やり直し、とせっかく完成させたものをほどいて再挑戦するも今度はブカブカになってしまって「キツからず、ユルからず」のさじ加減がラスボス級の強敵とあきらめました。
ちょっと大きめサイズのまま数年使い続け、なんとなくもう1度挑戦する気になった去年の夏。
ほどいて途中まで編んだところで「何かが違う」感に襲われ、この違和感は何だ?としばらく眺めてみましたが違和感の原因にたどり着けず、そのままやる気をなくして、やりかけ放置にされていたペーパーヤーンの帽子。
先日、親友が所用で訪ねてきた時に話題にあがって、なんだか好みのものじゃなくなったから材料はもったいないけど処分しちゃおうかな、とこぼしたところ、
「え!スゴイいいじゃん!捨てるんだったらアタシほしい!」
と嬉しいお言葉。
そして続いて出た言葉が、
「古着屋さんとかにありそうじゃない?ヴィンテージものって感じー。」
…それだ。
私が感じていた違和感の正体は。
「なんか、ナチュラルじゃない。」
猛暑の日差しから私の頭部を守ってくれている間にジワジワと日焼けをして加わった渋い色味と素材のヨレ具合がナチュラル感よりもヴィンテージ感を強く打ち出していました。
そうかい。そうかい。そうだったのかい。
目に入る度にモヤモヤしていたものが解決してスッキリしました。
スッキリしたところで俄然やる気もフルチャージです。
ほぼほぼ出来上がっていたので20分ほどで完成。
キットの編み図を部分的に変えて。
この形をキープしてくれれば私好みのナチュラル系なんだけど、何しろ素材がヨレヨレ。
親友好みのヴィンテージ感。
つばをかえすとまた違った様相に。
後頭部の方はつばをかえさずに、顔の方だけかえして親友にかぶってもらいました。
「南国で珍しいフルーツとか叩き売ってそうじゃない?」
「うんうん。」
と誉め言葉なのか、否定した方が良かったのか、正解がわからない会話を交わした後、私の中で物議を醸していた帽子は無事に嫁入りをしていきました。
このペーパーヤーンの帽子シリーズはあと2色あり、
この茶系と、あとカーキ系があるので、続々と完成させていきます。