香り松茸 味しいたけ …でしょ。
…とずっと思っていました。
「味しめじ」…って。いにしえの民の味覚どーなっとるん。…と。
…そして、知りました。
私が「しめじ」と聞いて思い浮かべるものは「ぶなしめじ」であり、「味しめじ」と称賛されているものは「本しめじ」と呼ばれる茸であることを。
カラーリングは似ていますが、大きさが全くの別物です。
さっくり調べたところによると、天然ものは松茸よりも希少らしく、ほとんど市場には出回らないとのこと。
スーパーに並んでいるものは栽培品で、1パック400円前後で売られています。
昨年までは高級スーパーでしか見かけなかったのですが、近所のマルエツで198円で売られているのを見つけ、大喜びで買ってきました。
キノコ農家の方のお言葉「どのキノコも水洗いはNG」の教えを守り、そのまま魚焼きグリルで焦がさないように、じっくり火を通します。
ひとまわり、ふたまわり小さくなって、表面からエキスが滲みだしてきたら焼き上がりです。
1本が大きいのでスライスしたくなりますが、切り口から旨味が流れ出てしまうので丸ごと焼いて旨味を封じ込めます。
味付けはシンプルにお塩で。
齧り付くと小籠包かと思うほどの茸エキスがしたたり落ちてきて…
…のはずだったのですが、焼きが甘かったのか、それともお値段なり、ということなのか… …今回はちょっと不完全燃焼でした。
1本100円目安のお値段で購入した方が間違いないのかもしれません。
栽培品ということは1年を通してスーパーに並んでいると思われますが、この時期に1~2回だけ、「香り松茸 味しめじ」だよね、とわかったような口をききつつ、それでもやっぱりアタシ椎茸がいちばん好き、と心の中で思う秋のイベント行事です。